股の下で小気味良く回っているのは、61年前のプッシュロッドモーター。
淑女の如く穏やかに、たおやかに、しかし時に猛々しく、乗り手に合わせる気などさらさらありませんよ・・・なんてきっと思っている。隙あらば乗り手を振り回す。
点火時期や燃調すらこのオートバイは自らを制御できず、常に乗り手が気を回す。運転ではなく、もはや操縦に近い。
そんな48年式OHVを完全にコントロールしている時の征服感。ちらりと顔を見せる、女性らしいパンヘッド・モーターの誘惑と陶酔。
走り終えて感じる、程よい疲労感。
1台のハーレーとして、掛け値なしで楽しい。さて、10月に向けて車両の点検整備でもしてみようか。手間も時間もかかるけど、手塩にかける。それも、楽しい。
コメント