入魂の儀式。

なめ回すように眺めども、もはや精神状態が耐えきれず、さっそくバンブーロッドの筆下ろしと入魂の儀式に行ってしまいました。

群馬県は桐生の奥深く、草木ダムの上流にある「シャロムの森」という管理渓流です。
管理釣り場といっても、自然塾みたいなもので、川は良い意味で手つかずの自然渓流。
1日10名完全予約制で黒坂石川の支流を選べて、まるまる一本貸し切って釣り上がれます。
この中で生のサイクルを完成できているイワナも居て、魚もそれなりにスプーキーなので、川連竹竿の入魂の儀式も楽しめました。

気温は昼間でも5度、ドライフライにこだわって苦戦しましたが、ヤマメが14番のパラスピナーをバッサリ。
この程度の大きさがアベレージってトコで4,5尾と遊ばせてもらいました。
あとは新仔がバシャバシャ。

斜光が重たい雲を割って、キラキラと流れを軽い薄緑に光らせていました。
小さな谷の、小さな魚たち。でも今日はこれで十分。

しなやかにして豪快、機能的にして繊細優美なロッド・・・といいたいところだけど、まだまだ付き合いが始まったばかりなので、この一本を持って渓を釣り歩き、記憶に染み込ませていくべきなのだろうと思います。

もちろん、昔ながらの竹竿が現行最高水準のグラファイト・ロッドよりホントに優れているのか?というと・・・その通りでした。素直に言うと。
竹の持つ何物にも代え難い反発力は感動的で、振らずに竿に仕事をさせるのがグラファイト、振って竿の仕事を最大限に活かすのがバンブー、と表現すると分かりにくいけどニュアンスはそんな感じ。

これでレナードとかトーマスに行ったらヴィンテージハーレーどころじゃなくて、確実に自己破産しちゃいます。
手にしたフライフィッシャーを虜にする魔法の杖は、愚か者の杖でもあるわけですがね。

最上流の滝つぼで、40cm以上はあろうかという大物を見つけて(写真真ん中ちょい上)、こりゃデカイ!と、ああでもないこうでもないと場を休めては攻略を1時間粘りましたが無反応。おいおい!釣り人にスンゴクいじめられてんのかなぁ?
と思っていたら・・・・岩の陰でした(爆)。

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