工藝文化。

先週末は区内の図書館に入り浸っておりました。アマゾンは便利だけど、だからってあんまりバカスカと本買いできないしね。

「工藝文化」柳 宗悦 初版・文藝春秋 1942年

著者は生活に即した民芸品に注目して「用の美」を唱え、民藝運動を起こした柳 宗悦。

十を十に出すのは
渋さではない
まして十を十二に見せるのが
渋さではない
十二であって十に示すことこそ
渋さの秘儀である
残る二は含みである
これなくして幽の美はない
第一のは「残り」なく
第二のは「厚み」なく
第三にして十分に「濃い」
渋さに伴う重みや深さはここに由来する
美は饒舌であってはならぬ
どこかに沈黙の要素がなければならぬ
美は騒がしくあってはならぬ
どこかに静けさがなければならぬ


・・・民藝の美とは何か。それはきっと、使い込まれて行く機能美のなかに意図されず見え隠れする様式の美。

デザイナーが設計理念の中心にいたのが、ナックルヘッド。
エンジニアがデザインしたのが、ショベルヘッド。

様式美と機能美、それぞれが相反することなく内包していた唯一のモデルが、1948パンヘッドだったのではないか。と思いを馳せながら。


小川洋子の書評&エッセイ集。書評は小川さんオススメの古今東西の作品について。とても素敵な読書案内になっているし、例えば村上春樹の「風の歌を聴け」の舞台を訪れるエッセイなど、ほんわかして文章も冴えてます。これは読み始めてまだ半分。


そろそろ釣りに行きたくなってムズムズしていて、そんな中、スギサカさんがワカサギロッドを作ったというので、福島の檜原湖あたりに来月ワカサギ釣りに行ってみようかな〜、なんて思ったりしとります。

いいな〜 ワカサギロッド買っちゃおうかな〜

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