ハンドクラフト展@浅草と焦げパン回遊。

毎年この時期恒例の、浅草にて開かれている変態釣師たちの祭典に性懲りもなくまた行ってしまいました。


「バンブーロッド?筏を組めるぐらい持ってますよ。」と言ってみたいものである。

某工房さんお手製の7ft3番の竹竿を振らせてもらったら、死後硬直のようにグリップから自分の指が離れなくて、これだからこの手の竿は困ります。


たまらなく欲しかったモノ。


忘れじの川に思いを重ねてしまう。購入をぐじぐじと我慢。


フライは渓流に打ち込む弾であり、魚を騙す架空の虫でもある。








おー、アイザック・ウォルトン。1653年ロンドン刊の名著「釣魚大全」の挿絵。
Study to be quiet.・・・静かなることを学べ、とな。


嶋崎さんタイイング実践中。
ピーコックパラシュートのハックルが思いのほかパラリと巻いてあって且つ長かったのと、ボディをとても薄く作っていることなど、大変参考になりました。


杉坂さん。近年は北海道の朱鞠内湖でイトウ釣りのガイドをしながら、イトウの保護にも尽力されています。


バンブーロッドには作り手の意思が宿る。そして人手が作り出したものながら、超然として存在している。
19世紀末に六角竹竿を世に送り出したハイラム・レナード以来、その意思と努力はロッド・メーカーや個人の工房に脈々と受け継がれているのでしょう。


リールは最近「春日部でぃあ」をゲットンしてしまったので指をくわえてお預けです。
50年代純正のフルーガーが9,000円程度だったのですが、ぐじぐじと我慢。



『説教する人、物書く人、宣誓する人、戦う人。利益のためか、娯楽のためか、いずれにしても最後の勝利者これ魚獲り。』
トーマス・ダフィー 「釣り人の歌」




浅草を後にして、比較的日差しがやわらかく少し寒さも和らいでいたので、焦げパンで回遊しました。



焦げパンのトゥームストーン・レンズは、GUIDE RH-5、その上に筆記体でguidex。
GUIDEXというのは、ハーレー社が50年代に部品単体でリリースしていたバージョンで
GUIDE-X、ガイド・エクストラという意味です。焦げパンは50年代後半に燃えたであろうことが55年のオイルタンクなどから推測がついているので、おそらくその際に交換されたものでしょう。
こうしたストーリーがあっての車両なので、1948年時のRH-5タイプに交換する気がおきないのです。
パズルのように割れた破片を瞬間接着剤で組み合わせてまだ使っております。


48後期から使われ始めた、フィリップススロットタイプ(いわゆる+ネジ)。


鈍色(にびいろ)パンヘッド。


スピードライン(通称ロケットフィンマフラー)は当時物から換えられていますが、日本の地でずいぶんとヤレてきました。鈴玉と形容されるやさしい音色です。(音は最近大きくなってきた)


・・とまあ久しぶりにどうでもよい講釈をたれたところで、オイル交換しました。
自分はこのオイル交換というのが他のどんなメンテナンスよりも大好き。


年間通してほぼTorcoのシングル50番。(夏場はたまに60番)

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