まっっったく、ガレージから旧いハーレーを出せておりません。
雪が融けたかと思いきや、また夜になると降ってうっすらと積もり、翌朝は路面が乾燥しないまま日が落ちて気温が氷点下になる、といった繰り返し。
オイルもカッチカチでありましょうから、あー暖かいな〜ぽかぽかだな〜ぐらいの天気になるまでは、放ったらかしであります。
バイクのオイル交換をすることもないので、ボロいサドルバッグをエンジンオイルに浸したり、お飾りと化したロックタイトサドルバッグにブーツフットオイルを塗布してあげたりしてガレージに居る時間を作っているという状況。
なにぶん、寒いので早々に部屋に引っ込むのであります。
引き蘢って、先日U-jinさんから頂戴したアメリカ・バッファローの毛を使って隠微な遊びに耽っている日々です。
ボディにバッファローのアンダーファーを巻き付けた、キャッツキル・スタイルのクラシック・フライ。スピナー(カゲロウ)を模しております。古き良きアメーリカ!みたいな。
さてこのバイソン・ヘアー、調べてみるとやはり北米の釣り人には使用されているようで、特にサーモン狙いの攻撃的ウェットとして巻かれておる。
ということはこのもじゃもじゃは、ニンフ(水中幼虫模写形態)などにテキメンであろうという確信に至りつつ、でも沈めちゃうのもなあという邪心があいまって・・・
カディスを巻いてみようかと。まずは浮力を得るためにCDCフェザー(鴨のお尻の羽根)を留める。鴨のお尻ってのは浮力がハンパないのであります。
その上にバッファローの毛をCDCの先端より少し前に留めるのだけど、スタッカートで毛先が揃わないほどの剛毛ぶりで、手作業で整える。これがけっこう大変。
さらにその上にCDCフェザーをバッファローの先端より前に留めて、その上に前進させてバッファローを上増ししていく。前々に持っていくというのは、何をしたいのかというと、全体のフォルムを三角形にしていきたいワケ。
エルク(ヘラジカ)の毛を少々。
バッファローより前にウィングとして留めて
余分をカットして完成。バッファロー・カディス。往年のカディスフライは、かのアル・トロスが発案した単純にして最大釣果の傑作フライなのだけど、バッファローカディスは作るのはめっちゃ面倒。故にこれ以上ないほど面白い。
コレ、何を模しているかというと
カディス・アダルト(ヒゲナガ)。魚を魅了する三角形のフォルム。渓流にいて3日に1日ほどに出てこないが、このヒゲナガが飛んでいたら、他の虫が飛んでいても間違いなく魚はヒゲナガのほうを狙う。
渓流の不倶戴天。
ふわふわと水面に着水する優雅なカディスを狙って、筋肉美魔女系のトラウトが猛然と飛びかかる。しかしカディスはそのとき、バッファローの牙をむくのダ。
ムフフフフ。
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