いま巷でとにかく話題の小説、「その女アレックス」読了。
「週刊文春2014年ミステリーベスト10」1位
「ミステリーが読みたい!」「文庫翻訳ミステリー」でも1位
の3冠という凄いベストセラー。
なんだけど。ええー、確かに久々の一気読み徹夜本、でした。しかしながら、止まらなくて一気読みしたというより、先々読み解いていかないと気持ちが沈んでいって、救われたいので、気がついたら朝だったという(笑)。
さわりの紹介。
ある晩、パリの路上で若い女(アレックス)が誘拐される。
目撃者の通報を受けて警察が捜査に乗り出すが、被害者の行方はもちろん、身元も、誘拐犯の正体も、誘拐の目的もわからない。その後、地道な捜査と思いがけない展開を経て、誘拐事件の謎のベールは少しずつ「剥がされて」いく。
そのときはすでに捜査の焦点も「その女を救えるか?」から「その女アレックスは何者なのか?」へと変わっていく。
誘拐事件で始まった物語は、第二部から様相も次元も異なる事件へと発展し、読み手を乗せた船は大きく舵を切る。それも我々の意思を完全に無視する漂流っぷりで。
孤独な女性の壮絶な秘密が明かされるや、物語は大逆転を繰り返し、慟哭と驚愕へと突進していく。
とにかくエグい。そしてあまりに過激。作者のプロットありきの展開も少々やりすぎだ(笑)。
これは実は誘拐事件のお話ではない。娘をもつ親にはあまりオススメしない、とさえ思う。描写に重きを置いているが、もっとラストはかっこよくても良かった(警部がね)。
いかにもフランスらしい曇り空と、次元大介のような警察キャラが似合う小説だった。
徹夜本に飢えてる方は是非に。寝れないからね?笑
なんかスカっとする本ないかなあと歩いていたら、ジョーカーゲームの最新刊が出ていたではありませんか!さっそく読んでます。
読書三昧と毛針巻き三昧の日々です
パエリヤとか作ってます。
ダッチオーブン、とても使える。美味しくできました。
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