冬が来てゐる木ぎれ竹切れ (山頭火)
東北や上信越は雪で大変な事態になっているのだけど、東京は寒さが厳しいながらもまだまだ走れてしまう。・・・乗り手が気持ち良いかは別として。
シングル50のオイルなのでコールドスタート後も暖気、走行は丁寧に行う必要がある。
師走で時間があまり取れない中なので、年末は一回ぐらいはぐるりと走ってみたいところ。
コロナ禍においては、バイクは一人で完結できる大変ありがたい趣味なのである。
本来であれば、旧友たちと焼き鳥で忘年会議をしたかったのにそれだけはとても残念だ。
さて。『MOSTLY BAMBOO』なる書物を入手。坂東幸成さん著。
日本の毛鉤竹竿を中心に、世界に紹介しようと全て英語の洋書となっていて、なんと350ページを超える大作、年末年始に読み砕くにはもってこいである。
独自の進化を遂げた日本のバンブーロッドは世界でも秀逸で誇れる文化・製品となった。
『実は、アメリカのフライフィッシャーとて竹のロッドを持っている人は余程のトラウトバム(偏執狂)か全体の1割にも満たない。一方で日本の毛鉤釣り師はほぼ半数はバンブーロッドを1本程度は所持しているのではないか。
竹が日本文化の一部だからか、江戸時代からの釣りの伝統が息づいているのか、おそらく日本国内の(海外に比べて:北海道は除く)小さな川で大きな鱒を釣るにはバンブーロッドが理想的な道具であるという事実を発見したからだと思う』(作中より)
愛しのMy Rod、秋田県・渋谷直人さん謹製の川連(かわつら、と読みます)竹竿の製造工程と、ロングティペットでの釣り方も紹介されていて見応え十分。
コロナが収束したら、東北に海外のフライフィッシャーが多く来て、あの北上の感動的な色彩を持つヤマメに出会ってくれることを願いつつ。
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