道中双六の終点か、狂気の沙汰か。


・・・錆びパン、だね。
40年間雨ざらしだったらしい。ちなみに焦げパンは黒錆(四酸化三鉄) になっていて、準安定化しているようで腐食の進行は止まっている(ダッヂオーブンと同様の現象)。下地の焼けにより強固な酸化被膜が形成されていると思われる。
一方でこのサビパンはみたところ酸化第二鉄。つまりパンヘッドの車体の鉄素材が持つエネルギーがまだ残っていて、酸化しながら自然に還元されつつ、安定した状態へ帰ろうとしている過程なのである。オリジナルペイントのまま保存された車両がいかに幸運であるかを考えさせられ、また一方でそれでも尚、雨ざらしのまま生き続けてきたタフネスさを、この車両から感じずにはいられない。鉄のエネルギーを使い果たして土に還って行った幾万の車両とは違う何かがある。
庭いじりを初めてそれから盆栽になり、石を拾ってくるようになるとそろそろ危ないというから、このサビパン、道中双六の終点か、はてさて狂気の沙汰か。
実車を観に行くべく、HDNのtakuさんと大阪襲撃を計画中。あ、そのときはmotoさんもご同行願います。芸を磨くために(笑)。

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