2010年10月30日土曜日

物欲、抑え難し。

台風の影響で、予定していたアジ釣りは急遽中止。うーん、残念。
都内に最接近中、ヒマだったので釣具屋を物色しておりました。

フライ・フィッシング用のウェーダーの補修が顕著なので、新調したいんですよね。
Simmsの新作、「G4」。3レイヤーのゴアテックス・シェルか〜。いいなぁ。かっこいいなぁ〜

こういう第2世代と言われるウェーダーは高低差が激しい日本の渓流でも運動性が失われないし耐久性も優れているんですよね。うーん。買っちゃおうかなぁ。


・・・お値段も痺れるねえ(笑)。4万ぐらいのウェーダーを買えば、残りは家に還元できるワケだから大丈夫だよね?(←この時点で廃人的思考)

ビビったワタクシはおとなしく毛鉤の素材(マテリアル)だけ買って逃げるように帰って参りました。脱色した牛のシッポを購入。そのまんま「カーフテール」と言って、パラシュートフライのポスト部分に使用するので、意外とすぐ消耗してしまいます。

ここ最近、数的に巻きが多いのはニンフでして、名前は「ヘアズ・イヤー」と言います。この素材というのが・・・

ウサギの耳です。ウサギのチラガー。テールといいチラガーといい、自分の部屋は古いバイクの部品と動植物のサンプルだらけという、カオス状態にあります。


世界一有名なドライフライ、「エルクヘア・カディス」。使用する素材とイミテートする虫の名前を繋ぎ合わせただけのシンプルなこのパターンは、フライフィッシングに革命を起こしました。以来50年、半世紀にわたって、圧倒的に支持され続けている極めて効果的なパターン。
このフライを発明したのが、写真のアル・トロス。モンタナ州で教師をしつつ、釣りのガイドをしながら、後に伝説的な地位を手にするこのパターンを作り上げたと言われています。
アルの実用性重視の姿勢と魚への飽くなき探究心が、不動のスタンダードとして広く世界のフライフィッシング・シーンに根を下ろしたパターンになったんでしょうね。
左の写真が彼の手による、オリジナルのエルクヘア・カディスです。


ボクが巻くCDCカディスはアル・トロスのオリジナルから半世紀を経て進化してきたもの。オリジナルスタイルから続く、膨大な、それこそ何千という「バージョンB」の一端だろうと思います。

CDCを4枚重ね、ヒゲナガ(カディス)の二等辺三角形を表現できるようにテーパーをかけていくテクニックは岩井渓一郎氏のスーパーカディスの特徴。

毛鉤を巻く時、魚へのあてどない希望を込めて、あれもこれも色気を出して性能を盛り込み、一撃必釣のパターンを生み出したとしても、現場で得られる魚の答えの前に完膚なきまでに打ちのめされ、夕日を背に寂しく川を後にする日々。
不要部分を削ぎ落としていって、得心のパターンをみるとそれはオリジナルに戻っていた、というお釈迦様の説法みたいなお話もまた、フライの醍醐味なのかも知れません。人生を投影するってことまでは大げさか。



釣りに行きたいなぁ。早春のかぐわしい谷で、ダケカンバの森に囲まれながら、キャンプをしてニジマスが跳躍する音を聴くとかね。最高じゃないですか。

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